赤ちゃんが生まれて最初の節目となる「お七夜(おしちや)」。
名前をお披露目する大切な日として知られていますが、祖父母にとっても喜びを分かち合う特別な日です。
「お祝い金ってどれくらいが相場?」「服装や祝儀袋はどうすれば?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お七夜の基本知識から、祖父母として押さえておきたいお祝い金のマナー、準備すべきアイテムや食事、写真撮影のポイントまでを総まとめ。
初めての方でも安心して準備できるよう、わかりやすく解説します。
お七夜とは?基本知識とその重要性
お七夜の意味
お七夜とは、赤ちゃんが生まれて7日目の夜に行われる祝いの行事です。
この日に命名式を行い、家族や親族に名前を披露することで、新しい命の健やかな成長を願います。
生まれて間もない赤ちゃんを囲んで行うため、家族の絆を深める貴重な時間にもなります。
お七夜の歴史と由来
お七夜の起源は古く、平安時代の宮中行事にまで遡るといわれています。
当時は乳児死亡率が高く、生後7日を過ぎるとようやく一安心できるという考えから、この日をお祝いしてきた風習が始まりました。
現代では命名式やお披露目会として受け継がれており、家族にとって大切な通過儀礼のひとつです。
お七夜の儀式の流れ
一般的なお七夜の流れは以下の通りです。
1. 命名書を用意し、名前を披露する
2. 両親や祖父母が祝辞を述べる
3. お祝いの食事を囲む
4. 記念写真を撮影する
地域や家庭によって違いはありますが、家族が揃って赤ちゃんの誕生を祝うことが大切です。
祖父母のお祝い金のポイント
お祝い金の相場と目安
祖父母からのお祝い金の相場は、1万円~3万円程度が一般的です。
家庭の経済状況や関係性によって幅がありますが、初孫の場合や特におめでたいと感じる場合は5万円以上包むこともあります。
あくまで気持ちが大切なので、無理のない範囲で準備しましょう。
お祝い金の表書きとマナー
祝儀袋の表書きは「御祝」「御誕生祝」などが適しています。
水引は紅白の蝶結びが基本。
中袋には金額と祖父母の氏名を丁寧に記入するようにしましょう。
また、新札を使うのが一般的なマナーです。
祖父母からの贈り物とその意味
お祝い金に加えて、記念になる贈り物を添える祖父母も多いです。
例えば名前入りのタオルや食器、ベビーフォトフレームなどが人気。
赤ちゃんの成長を願う気持ちが込められた、心温まるギフトになります。
お七夜の準備リスト
必要なアイテム一覧
お七夜に向けて、以下のアイテムを準備しておくと安心です。
* 命名書・命名紙
* 額縁やスタンド
* 祝儀袋とご祝儀
* お祝い料理(または仕出し)
* 記念撮影用のカメラやスマホ
* 飾りつけ用品(花・ガーランドなど)
服装の選び方と注意点
主役は赤ちゃんですが、家族も清潔感のある服装で参加するのが望ましいです。
赤ちゃんはセレモニードレスやベビーフォーマル、両親・祖父母は落ち着いた色味のセミフォーマルな装いがベター。
派手すぎず、写真映えする装いを意識しましょう。
祝儀袋の選び方と準備
祝儀袋は紅白の蝶結びタイプを選び、「御祝」「御誕生祝」などの表書きを使用します。
包む金額によって袋のグレードを調整することも忘れずに。
祖父母の役割と家族の参加
どちらの家で行うべきか?
お七夜は基本的に赤ちゃんがいる家庭で行うのが一般的です。
祖父母がどちらも遠方の場合は、両家に日程を相談して無理のない形で調整すると良いでしょう。
出席者の選び方と招待状
お七夜は家族中心の行事なので、両親・祖父母・兄弟姉妹などの近親者が対象になります。
特別な案内状は不要ですが、事前に口頭やメッセージで連絡をしておくと丁寧です。
お七夜の撮影ポイントとおすすめ
記念写真のための準備
命名書の前で赤ちゃんと家族で写真を撮るのが定番。
背景に装飾を加えたり、手形・足形と一緒に撮影するのも人気です。
自然光の入る明るい場所で撮影すると、やさしい雰囲気になります。
スタジオアリスの利用と人気プラン
プロの仕上がりを望むなら「スタジオアリス」などの写真スタジオの利用もおすすめです。
お七夜・お宮参り向けの撮影プランもあり、衣装レンタルやアルバム作成がセットになっていることが多く、手間いらずで記念に残せます。
お祝いの食事と手土産の選び方
お七夜の料理の例
お祝い膳には、赤飯・鯛の塩焼き・煮物・お吸い物などの伝統的な和食が定番です。
仕出しを利用する場合も、和食を中心に華やかな内容にすると喜ばれます。
家庭によっては洋風のメニューを取り入れるなど、柔軟な対応も増えています。
手土産としてのおすすめアイテム
祖父母や親族が訪問する際には、ちょっとした手土産を持参すると好印象です。
和菓子や焼き菓子、日持ちのする贈答品が人気。
「赤ちゃんが主役の日」に相応しい、上品なパッケージの商品が選ばれています。
お七夜後の内祝いについて
内祝いの考え方と準備
内祝いとは、「お祝いをいただいたお礼」に贈る返礼品のことです。
本来はお祝いのおすそ分けという意味もあり、気持ちを伝えるものとして用意されます。
時期としてはお七夜後・1ヶ月以内が目安です。
内祝いの相場とプレゼントの選び方
内祝いの金額は、いただいたお祝い金の1/3?半額程度が一般的な目安です。
定番はお菓子・タオル・カタログギフトなど。
実用性があり、相手の年齢層や好みに合わせた品を選ぶと喜ばれます。
実践的なお七夜の方法と注意点
お七夜の伝統的なしきたり
命名書は白い和紙や奉書紙を使い、筆や筆ペンで丁寧に書くのが伝統です。
「命名」「赤ちゃんの名前」「生年月日」「父母の名前」を記載するのが基本スタイル。
神棚や床の間など、家の中でも格式のある場所に飾ります。
現代のお七夜のスタイル
最近では家族だけで気軽にお祝いするケースも増えています。
SNSに写真を投稿したり、オンラインで祖父母とつながって行う形式も。
伝統にとらわれすぎず、自分たちのスタイルで楽しむのが現代流です。
お七夜に関するよくある疑問
お七夜にかかる費用は?
家庭によって異なりますが、食事・贈答品・命名書・撮影などを含めて1万円~3万円ほどが一般的です。
スタジオ撮影を加えると、プラス1~2万円程度になることもあります。
行事を通じた成長の記録方法
お七夜を含め、初宮参り・百日祝い・初節句などの行事をフォトアルバムやSNSで記録しておくと、成長の軌跡が残せます。
手形・足形アートや動画編集アプリを活用する家庭も増えています。
まとめ
お七夜は、赤ちゃんの健やかな成長を願い、家族の絆を深める大切な行事です。
祖父母からのお祝い金は、相場やマナーを押さえることで、より丁寧な気持ちが伝わります。
命名書や服装の準備、食事や撮影といった細やかな計画も、行事を思い出深いものにするポイントです。
また、祖父母の立場からは、お祝い金だけでなく記念品や心のこもった言葉も添えることで、より温かな関係が築けるでしょう。
現代では伝統にとらわれすぎず、家族に合った形で行うことが主流になっています。
その中でも、基本のマナーを押さえておくと安心です。
ぜひこの記事を参考に、素敵なお七夜をお迎えください。